【グラミー賞】ベテランの存在感

今年のグラミー省授賞式には、あまり期待していなかった。序盤にヒップホップ系が続いたが、僕はヒップホップが嫌いなわけではなく、踊る音楽としては最高だと思っている。ただ、やはりメロディの美しさ、せめてリフの小気味よさを求めたいだけなのだ。今回の楽曲は、ちょっと僕の趣味からは外れていたというだけだ。

そんな中、途中から徐々に聴き入ってしあうパフォーマンスが登場する。スティングの"Englishman in NewYork"はニューヨークで開催された今回にはうってつけ。一緒に演じたシャギーが「I'm a Jamaican in New York」と歌ったのも楽しい。また、U2のパフォーマンスは、寒そうながら素晴らしいものだった。BonoもThe Edgeもカッコよい大人で、特にギターの音色には独特の存在感があった。Bonoのメガホンでのメッセージは誰に向けたのかは気になったが…


そして、ベストパフォーマンスは"Don't Cry for Me,Argentina"を謳い上げたパティ・ルポーン。年齢を感じさせない歌唱力とはあのことだろう。ベテランの活躍という意味ではマイリーサイラスのデュエットを聴かせたエルトン・ジョンの声量は「本当に70代か?」と思う。P!nk(ピンク)空中ぶらんこではなくしっとり聴かせてくれたのも意表を突かれた。逆に気になったのはシンディ・ローパーの立ち位置。Kesha(ケシャ)のバックの一員でよかったのだろうか???