テニスのオーストラリアン・オープンが開幕した。今シーズンは錦織圭が負傷からの復帰が遅れているために男子の見どころが減ってしまうところだったが、こちらも負傷から復帰した西岡良仁が、初戦でコールシュライバーを破って期待を抱かせてくれた。西岡らしい攻めのテニスが冴えて、ベテランのコールシュライバーに真っ向勝負で勝ち切った。左ひざの前十字靭帯断裂断裂を経て10ヶ月ぶりの勝利が決まった後の、西岡の満面の笑みが印象的だった。
続いて登場した杉田祐一も、ATPランキング9位で好調を維持しているソックに競り勝つ。杉田の成長は、十二分に体重を乗せてのバックハンドに見られる。勢いのあるショットが相手コートに沈み、流れを逃さない。フットワークも良く、体も切れている印象だ。杉田も初めてトップ10ランカーからの勝利が決まった瞬間は、ひざまずいて喜びを噛みしめていた。