【Countdown Japan 17/18】12/28に参戦

今年のカウントダウン・ジャパンはとにかくチケット争奪戦が過酷で、人気バンドが12/31に集中していたこともあって先行抽選では知人も含めて軒並み買えず、一般発売では12/28だけが夜まで残っていて何とか押さえることができた。今日のアースステージのオープニングで渋谷洋一がこのフェスの動員が大幅に増えたことを誇っていたが、ちょっと異常なレベルに達していると思う。

今日は「つまみ食い」に徹して、興味のあるミュージシャンを数多く聴くことにした。ただ、気になったのは音響の悪さ。アースの欅坂46は音が割れ、KEYTALKではベースのチョッパーが歪んでいた。ギャラクシーも音のバランスが悪く、全般的に不満の残るPAだった。

欅坂46
冒頭の3曲だけ聴いたが、歌唱力については特に触れない。ダンスの振りや構成、楽曲の出来など総合的にみて決して満足できるレベルにはなかったように思う。照明のテクニックで簡単な振りをすごい技に見せていたのはさすがだが、パフォーマンスとしては今一つだ。

androp
終盤の3曲を聴いてシンプルなロックで好感が持てたが、前述の通り音のバランスが悪く、MCももう少し洗練させられそうな気がした。歌詞も同様だが、「商品」としての完成度はまだまだということだろう。ただ、可能性は感じられ、満足感も十分に得られた。

声質の影響もあって妙にハイトーンが耳についてしまったのは、これも音響の問題かもしれない。楽曲と演奏の安定感は抜群で、プロデュース面で恵まれているのか音楽性も高い。ただ、あのカリスマティックなステージパフォーマンスは個人的には好きになれない。

KEYTALK
粗削りながらそれぞれに魅力あるツインボーカルが、うまくハマっている。曲の構成や演奏のテクニックに高い音楽性を感じる一方、歌詞そのものや音への載せ方はこなれていない。ステージングに関しては、メジャーデビューしているのだから、もっとレーベルのサポートがあってもよいと思う。ぜひスタジオ盤でも聴いてみたいと思わせるほど、楽曲としては仕上がっていた。

<miwa>
楽曲、演出、照明、音響など全般的にレベルが高く、最後にバラードを持ってくるあたりには自信を感じさせた。部分的には疑問の残るコード進行もあり、またハイトーンが若干割れ気味ではあったが、それらを補ってあまりある内容のステージだった。思ったよりもギターのスキルも発声のスキルも高かったが、他のバンドのボーカルと違ってしっかりボイストレーニングを積んでいるのだろう。

アースステージがガラガラでどうなることかと思ったが、結果的にはどうには形になるくらいには集まった。パワフルなライムにはメッセージもあり安心して聴くことができたが、全体的に単調で中だるみしてしまった。

サイサイ、KEYTALK、キックの3バンドが「お祭り」という言葉をMCで使い、オーディエンスの年末で浮かれる気持ちを煽るような曲を演奏したが、そのいずれもが日本の神輿担ぎや盆踊りを思わせるもので、日本人に刷り込まれたリズムの影響力を感じた。そしてそれは、日本の音楽をある意味ガラパゴス化させている元凶でもある。