【映画】スター・ウォーズ/最後のジェダイ

待ちに待ったスターウォーズⅧ「最後のジェダイ」を、浦和のユナイテッドシネマで鑑賞した。ジョン・ウィリアムスの最初の和音は決して耳に心地よくはないが、あの音ですべてのストーリーが蘇り、作品への期待が最大化する。デジタル音楽全盛の時代に、これだけアナログなオーケストラのゆらぎを活かした音を使うのも、いかにもスターウォーズらしい。

スターウォーズダイバーシティによる勧善懲悪の物語だと思っているが、本作ではそれが色濃く感じられた。J.J.エイブラハムもそうだが、米国ドラマではアフリカン・アメリカン枠とアジアン枠があるように思う。今回もフィンとローズがそのロールを果たしていた。そして、動物や異星人と連携することで窮地を脱する展開は、まさにダイバーシティのパワーだろう。

IMAXでの鑑賞で映像自体にも迫力があったが、レイとカイロ・レンの会話シーンで、音の出所が前になったり後ろに移動したりするあたりも臨場感があった。また、クライマックスでの「無音」もしくは敢えてミュートにした音声の効果は「君の名は」と同じ要素だが、ここでも強く印象に残った。三部作の二作目は「つなぎ」の構成になりがちだが、山場も十分で、期待以上に楽しめた。