6月に京都の
祇園に開館したフォー
エバー現代美術館は、実は秋田からの移転だったそうです。こちらの目玉はエントランス前のカボチャを含む
草間彌生作品の常設ですが、企画展も草間をテーマに開催されています。
カボチャの作品群に顕著ですが、
草間彌生が表現したのは対象の中に秘められた水分なのではないかと感じました。これらの作品群において相似な水玉の集合体のように表されているのは、生命の持つ水分への感謝や憧憬なのではないかと感じたのです。
草間作品にコスモスを感じるのは、水玉の相似形が厳密な意味ではないものの、ある意味
フラクタルなな形で造形していることも影響しているように思います。
そして、その水玉や細胞を模式化したような図柄は結晶にも見え、点描画のように小さな要素の組み合わせで全体を構成しているとも言えるのではないかとも感じました。