森アーツセンターギャラリーの「ドラえもん展」は、コンテンポラリーアーティストによるドラえもんのオマージュ作品の展覧会。子ども連れでも楽しみ方はあると思いますが、明らかに大人向けの展覧会です。こんな企画を実現させたことが素晴らしいし、これだけのアーティストに創作意欲を掻き立てる「ドラえもん」というIPの存在も賞賛すべきでしょう。
参加しているのは村上隆や奈良美智、鴻池朋子、梅佳代といった名だたるアーティストたち。それぞれがそれぞれに、いかにも彼ららしい作品を作り上げていて、全体をドラえもんの世界観が柔らかく包んでいる。そんな展覧会なのです。画像の作品は、村上隆の「あんなこといいな 出来たらいいな」。個人的には奈良美智の「依然としてジャイアンにリボンをとられたままのドラミちゃん」がシュールで好きです。