【東京国立博物館】運慶展

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行列必至の運慶展ですが、自称「仏オタク」さちこさんの情報で10月15日に日曜美術館で取り上げられる前がチャンスと知り、Twitter情報で14時現在待ち時間ゼロだったので急遽トーハクへ向かいました。

運慶が表現したかったのは、動きなのだと思います。木彫という「静」のメディアで「動」を表すには、表情と衣服、筋肉が鍵になるはず。父であり師である康慶譲りの明確な表情描写に加え、フェルメールエル・グレコを思わせるテキスタイルへのこだわりを、彼の作品から強く感じました。

薄衣と武具では生地感が明らかに異なり、さらに天燈鬼の筋肉を見ると、彼の伝えたかったものが浮かび上がってきます。寺院を思わせる淡い照明も雰囲気を醸し出していて、来館者の雑談を封じ込める効果もありそうです。ただ、無理やり物販エリアを周回させる導線は本当に疑問。高齢者に長い距離を歩かせる上に、混雑を助長してしまっているようにしか思えません。、