【SCAI THE BATHHOUSE】アピチャッポン・ウィーラセタクン展

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谷中のSCAI THE BATHHOUSEで、タイのコンテンポラリーアーティストであるアピチャッポン・ウィーラセタクンの展覧会を開催しています。ここは、銭湯を改装したギャラリーなのですが、独特の雰囲気があります。よく見ないと、ここがギャラリーであることは理解できないし、入口の引き戸をくぐっても、その先がなんとなく入りにくい雰囲気なんですよね。

アピチャッポンの作品には、人間に馴化していない自然が静かな迫力をもって描かれています。単に美しいだけでなく、闇や死を内在した存在としての山や海や森は、以前はもっと身近なものだったはず。子どもの頃の記憶や感性が蘇るような気がしました。作品数は多くないのですが、彼の世界に十分浸ることができる空間で、とても心地よくすごせます。

僕がアピチャッポンを知ったのは、さいたまトリエンナーレ。その後も東京都写真美術館での展示も鑑賞し、意外と彼の作品に触れる機会は多いのです。個展で彼の世界観に浸ってみたい気がします。