【ワールドテニスデイ】錦織に笑顔

今シーズンはブリスベンでファイナリストになって以降、なかなか結果につなげられない錦織圭だが、久しぶりにテニスを楽しんでいる姿を見ることができた。ニューヨークのマジソンスクエアガーデンで開催されたワールドテニスデイのエキシビションで、キリオスやムグルッサらとチーム・ワールドとして出場した錦織は、ムグルッサと組んだダブルスでデルポトロ&ヴィーナス・ウィリアムスのチーム・アメリカスと対戦。ちなみに、北米と南米を合わせて"Americas"と括るのは外資企業でもよくあることだ。

このダブルスでは、4人とも本当に楽しそうにプレーしていた。股抜きショットやピンボールのようなボレーの応酬など、エキシビションのダブルスならではの観客を楽しませる内容。僕にとっては、錦織がこんなにショーマンシップがあったのかと驚くほどだった。IPTLでも錦織はマイケル・チャンのようなアンダーハンドサービスを見せたりしたが、今日の方が手持ちのカードが多かった。とんねるずのバラエティなどで場数を踏んだ成果なのだろうか。

そしてデルポトロとのシングルス対決でも、一度ボレーを空振りしてワンバウンドしたボールを叩きつけるというエンターテイメントなプレーもあった。結局ダブルスもシングルスもセットを取ることができ、チーム戦としても勝利した錦織。インディアンウェルズでのマスターズ1000で、結果を残してもらいたいところだ。