【海外ドラマ】ウエストワールド

スターチャンネルで放送された「ウエストワールド」は、1973年にマイケル・クライトンの監督・脚本で映画化された作品のドラマ版で、J.J.エイブラムスが製作総指揮に名を連ねています。壮大なテーマパークを作り出したフォード博士を演じるのは、大御所アンソニー・ホプキンス。そして、「中心人物」と言える謎の美女ドロレスをエヴァン・レイチェル・ウッドが演じます。

よく「ゲーム・オブ・スローンズ」と対比されているようですが、僕はもっと宗教的なものを感じました。人間がゲストとして、アンドロイドのホストたちが演じるプログラミングされたシナリオを楽しむテーマパークなのですが、それがあたかも神に創造された人間の寓意のように思えるのです。

「死」を迎えたアンドロイドが再生されて新たなシナリオをダウンロードされる場面は、まさに輪廻転生。そして、それらをプロデュースするフォード博士は創造主であるかのように感じられます。わかりにくい展開ではありますが、それでも次の展開が気になってしまいました。ラミン・ジャヴァディの単旋律の音楽がまた神秘的で、この作品に厳かなイメージを付加しています。ちなみに「ウェスト~」ではなく「ウエスト~」です。