【上野の森美術館】デトロイト美術館展

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上野の森美術館で開催中のデトロイト美術館展は、画家の作風がよくわかるコレクションでした。相変わらず鑑賞しにくいハコなのですが、コレクションの内容で十分補ってくれます。特にピカソは、彼の作風の変遷を概観できて満足できますよ。

あらためて感じたのは、マティスやモネのデッサンが雑ともいいかげんとも言えること。ただ、それでもあれだけの味わいのある作品に仕立ててしまうところが素晴らしいですね。モネの「グラジオラス」は、印象派らしい色遣いが鮮やかに記憶に残ります。

デトロイトといえば、財政破綻してしまった都市。これだけのコレクションを揃えたのは、やはり全盛期の自動車産業マネーなのでしょうが、破綻以降も結局コレクションを売却せずに済んだとのことなので、アートに対する市民の思いも特別なのでしょうね。