【EURO】フランス連勝

フランスで開催されているUEFAのEURO 2016は、初戦の結果としては比較的順当な形となる中、イングランドがロシアに土壇場に追いつかれる幕開けとなった。フランスはルーマニアを89分のパイエのミドルシュート一閃で振り切った流れが残っていたようだ。

2戦目となったマルセイユはスタッド・ベロドロームでのアルバニア戦。中盤でカンテが効果的に動き、ポゼッションをしっかり固めるものの、引いて守られて決定機を作れない。パイエはやや持ち過ぎの感があり、ジルーもフリーではなかなかボールに触れない。セットプレーではコシエルニやラミが合わせるが、当たり損ねが続いてしまう。スコアレスドローの気配が濃厚になっていた。

そして迎えた90分。セットプレーのこぼれ球を拾ったラミが右サイドからクロスを上げると、アルバニアDFの頭上をすり抜けたボールはグリズマンが振った頭に反応し、見送るしかないGKベリシャをあざ笑うかのようにサイドネットを揺らした。さらには95分にパイエが今大会2点目でアルバニアにとどめを刺し、グループリーグ突破を決めた。圧倒的な存在がいない分、個に依存していないだけに、意外な躍進に期待できそうだ。