【映画】スポットライト

Huluのオンライン試写会に当選したので、「スポットライト」の字幕版を見ることができました。アカデミー賞の作品賞と脚本賞を受賞していたのでかなり興味を持っており、その意味ではラッキーでしたね。派手な演出はなく淡々と展開するドラマですが、そこが魅力となっています。切り替えの早い編集や静かに場面を盛り上げるピアノの音楽が素晴らしく、メッセージがストレートに伝わってきます。

ボストンの新聞社が教会の隠蔽する「神父の子供に対する性的虐待」を暴いてゆくストーリーですが、劇的なエピソードではなく心理描写と戦術で見せる展開なのです。主人公たちも決してきらびやかではなく、地味な記者でしかありません。感情移入を拒みながらも、事の本質を描いてゆく手法は新鮮です。

この作品に「作品賞」を与えたアカデミーは、やはり興行収入以外のところをしっかり見ているということですね。リーヴ・シュレイバーの抑えた台詞が、最高にかっこよく思えました。

Huluのオンライン試写会は、指定の時間内に視聴を始めればよいのですが、通信環境が悪いと途中で切れてしまい、再度見ることができなくなる可能性もあるとのこと。ちょっと不安でしたが、無事に最後まで視聴することができてホッとしています。