【神奈川県民ホールギャラリー】根源的暴力

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中華街から三ツ沢に向かう途中で神奈川県民ホールギャラリーに立ち寄り、鴻池朋子展「根源的暴力」を鑑賞しました。友人がFacebookで「いいね!」をしていた記事から興味を持ったのですが、立体にインスタレーション、テキストを組み合わせた展示でメッセージ性が強さを感じます。

鴻池朋子は東京藝大の出身で、東日本大震災以降は故郷である秋田などで、自然の脅威や神話をテーマにした活動を展開しているようです。作品は一見すると難解ですが、テキストのメッセージや構成が意味を示してくれるので意外にわかりやすいのです。

生きること、そして生命体として進化することについて、プリミティブなレベルで問い詰められたような印象でした。RPGを遊ぶときに主人公が「そうび」を重ねてゆくように、人は何かを纏うことで変容する。そんなことをあらためて感じ、また子どもの頃から感じている自然や生死への畏怖が、目の前に降りてきました。感性が揺さぶられる、素晴らしい展覧会です。