【東京国立博物館】始皇帝と兵馬俑展

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東京国立博物館の「始皇帝兵馬俑展」では、発掘現場の模型を写真撮影できるとのことで、さっそく出掛けてきました。秦の製陶技術の素晴らしさを感じるとともに、これを作り上げるために投入したリソースの量に思いを馳せると感動させられますね。エジプトのピラミッドほどサイズのインパクトはありませんが、美術品としての視点で見ればピラミッド以上の大仕事だったのでしょう。

そう考えると、中国で花開いた文明は黄河という大河の広大な流域だからこそ富が集積し、同時に大陸の宿命として民族の移動によって衝突が繰り返されたという歴史が、切実に感じられます。日本列島という閉ざされた世界の中で流れてきた歴史とは、やはり本質的にまったく異なるものなのでしょう。

東博の庭園も公開されていて、池に差す秋の日差しが幻想的でした。スカイツリーも遠景に望めるので、なかなか貴重なロケーションです。