【伊勢崎観光】いせさき明治館

イメージ 1

「いせさき明治館」は群馬県伊勢崎市に明治期に建てられた、和洋折衷の木造洋風建築。もともとは今村医院の建物で、のちに市街地の真ん中で100mにわたる「曳き屋」で移設されています。外観は明らかに洋館なのですが、中はほとんどが畳敷き。欄間や柱などに、こだわった木造の技術が詰まっていました。

建築に興味があって訪れたのですが、伊勢崎の特産品である絣の「銘仙」について詳しく話を伺って、美術品としての価値を実感することに。織り上げてから彩色するのではなく、糸の段階で色をつけ、意図的にぼかしながら織り上げてゆく技法なのです。柄もモダンなものやモンドリアンを思わせるような抽象もあって、100年前という古さを感じさせないものが展示されています。

銘仙の工房は伊勢崎に三軒残っているそうですが、産業としても難しいとのことでした。ただ、先月英国のヴィクトリア&アルバート博物館のアジア責任者が来館したそうで、欧米では美術品としての地位が確立しているようです。銘仙のコレクションも増やしていくと語っていたそうですよ。

http://www.isesaki.ne.jp/kankoukyoukai/meijikan.html