【アルガルベカップ】日本―ポルトガル

アルガルベカップの初戦でデンマークに敗れた、なでしこジャパン。2戦目となる地元ポルトガルとのゲームは、メンバーを総入れ替えして臨んだ。結果だけ見ると大勝ではあるが、中味としては光と影が共存する微妙なものだったといえる。

この試合で攻守の要になっていたのは、間違いなくMF宇津木だった。しかし、その宇津木もサイドチェンジはよかったのだが、球離れがいまひとつ悪く、試合が進むにつれて相手の厳しいマークにさらされて持ち味が出せなくなった。もともとスピードと守備に難のあるDF有吉も、相変わらず単調なプレー。1ゴールを挙げたDF川村も、守備での軽率なプレーが目立った。

MF横山は存在感を示したが、FW菅澤はオフサイドを繰り返しており、まだまだトップレベルの試合で結果を残すのは難しいだろう。MF永里やMF上辻は次につながる貢献はできなかった。そう考えると、なでしこジャパンの底上げはまだまだなのだ。ワールドカップが終わった後は、一時的にランキングを落としたとしても早目の世代交代を進めるべきだろう。