【メンフィスOP】錦織3連覇

2013年、2014年と連覇している錦織圭だったが、ATPランキング5位で迎えたこの大会はひときわ厳しかったようだ。優勝できなければポイントを失い、ランキングを落とすリスクが高い。ビッグサーバーとの対戦も多く、一筋縄で行くものではなかったはずだ。

そんな中、彼の成長を感じたのは、ピークを大会終盤に持ってきていたこと。オーストラリアン・オープンでも2週目までしっかりスタミナを残していたが、今大会でも連戦となる準々決勝以降の方が調子を上げていたように思う。これができなければ、5セットマッチで2週間続くグランドスラム大会は乗り切れないのだ。

決勝を戦ったケビン・アンダーソンは、決して与しやすい相手ではなかった。それでも要所でサービスエースを奪い、ドロップショットを効果的に決める。相手のアンフォーストエラーに助けられた部分もあったとはいえ、それがテニスだとも言える。安定感を増した錦織に、今後も大いに期待したい。