【愛知県美術館】充実のコレクション

出張のついでに立ち寄った愛知県美術館はコレクション展を開催中でしたが、これがとても充実していたのです。この美術館はドイツやオーストリアの作品が見ものですが、目玉はクリムトの「人生は戦いなり(黄金の騎士)」。国内で見られるクリムトとしても貴重で、いかにも彼らしい耽美的な作品を落ち着いた雰囲気の中で楽しめます。

「青の時代」のピカソの作品や、ゴーギャン、クレーも画家の特徴の出ている秀逸なコレクションで、趣味の良さを感じます。ココシュカの作品群もよいアクセントになっていますね。そんな中、僕が一番時間をかけて鑑賞したのは、マックス・エルンストの「ポーランドの騎士」でした。何を描いていて、ポーランドの騎士とは何なのかと想像力をかき立てられる作品です。

僕の会社に、かつてこの美術館で学芸員実習をしたことのある同僚がいて、話を聞くことができました。予算的にはかなり厳しいので、企画展も思うようには開けないそうです。それに、芸術文化センターの10階にあるため、館としての独自性が発揮しにくいという悩みもあるともこと。そんな状況でもこれだけのコレクションを揃えていることは、賞賛すべきなのでしょう。

http://www-art.aac.pref.aichi.jp/