【東野圭吾】マスカレード・イブ

東野圭吾の「マスカレード・イブ」は、「マスカレード・ホテル」につながるプロローグ的な連作短編集です。発売日の朝にわざわざ遠回りして赤羽の駅ナカの書店で購入したのに、読んでからだいぶ時間が経ってしまいました。

レビューの評判は悪くないようですが、僕はちょっと物足りなさを感じてしまいました。東野作品だけに、手の込んだ仕掛けではなく、さらっと予測可能な範囲で伏線が張られているところが読者にハマるかどうかでしょうね。

連作でありながら、二人の主人公に割り当てられた短編の数も違うし、後づけで仕立てられた感も否めません。恐らくはテレビドラマ化を想定しているのであろう展開に、ビジネスの匂いを感じてしまいます。それ自体が悪いことだというわけではないんですけどね…

http://bunko.shueisha.co.jp/masquerade/