【ニュースルーム2】嫌なキャラの群像劇

WOWOWで放送中の「ニュースルーム2」は、尺が長いのでたっぷり楽しめる上質なドラマです。ただ、登場するキャラクターは誰もが「嫌な性格」で、感情移入はとてもできません。主人公のウィル・マカヴォイは、自分勝手なキャラではあるけれど、この登場人物中では人間味があって好感が持てます。脇を固めるエグゼクティブ・プロデューサーのマックスやスタッフのジム、ドン、ニール、スローンはひと癖あり過ぎますね。

ロー&オーダーにも出演しているサム・ウォーターストンが演じるチャーリーは性格俳優の色がくどすぎるし、マギーは僕には生理的に受け入れがたいタイプです。そんな顔ぶれにも関わらず、ニュース番組制作に対するコミットメントの強さを描いているので、プロフェッショナルなスタッフらしさをうまく表現しています。それがために暴走してしまうのですが、そんな心情もわからないではないです。

米軍がパキスタンサリンを使用したという架空の事件を扱っており、実行者の元中将のインタビューをテレビ局が改ざんしたかどうかという展開ですが、緊張感のある仕立てになっているので、まるでノンフィクションのように思えてしまいます。シーズン3の制作と、それをもっての打ち切りが決まっているようなので、最後のシーズンを楽しみにしておきます。

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