頑固で困った監督だが、今季は修正に動くのは早そうだ。前節でチェ・ジョンハンと西のプレーエリアが被っていたことから、チェを左に回した。今度は田中がやりにくそうではあるが、全体的なバランスを考えると数段マシになっている。そして西には、どんな最後通牒を伝えたのだろう。見違える程の動きを見せてくれた。
それでも大分の得点は高松が自ら得たPKであり、流れの中でのフィニッシュには不満が残る。後藤はよく仕掛けていたが、木村の持ち味はいまだに引き出せていない。高松と後藤を並べた場合に木村のポジションは見つからないが、伊藤のセットプレーが相手の脅威になっていない現状では、木村を外しにくいのも事実だ。
大分 1-0 北九州(得点:高松)
<GK>
武田 :5 見せ場の少ない中、危険な飛び出し多い
<DF>
チェ :6 慣れた左サイドで存在感
高木 :6 GKへの配慮見せる
阪田 :5.5 負傷交代は痛い
若狭 :6 高いポジション保つ
<MF>
末吉 :5.5 手詰まりの場面で打開できず
伊藤 :5.5 セットプレーは前節より改善
西 :6.5 仕掛ける意欲見せた
木村 :5 役割への適性は疑問
田中 :5.5 連携が不十分
<FW>
後藤 :6.5 前線でアクセントになっている
<SUB>
増田 :5.5 意味のないファウル多い
高松 :7 貴重なPKゴール
為田 :6 時間帯を意識したプレー
<監督>
田坂 :6 適切な修正で勝利つかむ
これで大分トリニータは、1992年11月4日の山形戦以来のホームでの勝利を収めた。前節の内容からは不安しかなかったが、この日の終盤の戦い方ができていれば、大崩れはなさそうだ。後は得点に至る形を作ること。特に相手が引いた場合に、ポゼッションからゴールを生む方程式の確率が必要だ。