ただ、だからと言って展示が貧弱ということではないのです。エントランス前には、「プラザ・プロジェクト」という期間限定でアマンダ・ロスホの「THE CHARACTER AND SHAPE OF ILLUMINATED THING」が。女性の頭部のオブジェですが、ちょうどうっすらと雪を被っていたこともあって、幻想的で圧倒的な存在感でした。
アンディ・ウォーホルとマリソルに焦点を当てた展示やシカゴの街並みを扱った写真など、キュレーターの意図が明確なものが多かったです。ただ、素人にはちょっととっつき難い展示も多く、観光客として立ち寄るには敷居の高さを感じてしまうことでしょう。
僕にとっての一番の見どころは、アレクサンダー・カルダーのモビール。ここまで芸術性を追求したモビールというのも、なかなか見る機会がないですからね。彼の抽象が意図するものが何だったのか。そして、それをモビールという形態で表現しようとした狙い。そんなことに思いを馳せていると、あっという間に時間が流れてしまいます。
http://www.mcachicago.org/