【映画】ヒューゴの不思議な発明

ファンタジックな作品にも魅力を感じるマーティン・スコセッシ監督の「ヒューゴの不思議な発明」を、録画で見ました。アカデミー賞にも11部門でノミネートされ、5部門で受賞を果たしているのですが、おもしろいことに俳優陣はノミネートすらないのです。華のある役者ではないからなのかとも思いますが、演技自体は決してレベルが低いわけではありません。しかしながら、適度に現実感をまぶしながら、非日常なファンタジーの世界を描いている世界観にこそ、一番の魅力がありそうです。

舞台はパリ・モンパルナス駅。英米製作による英語作品なので、雰囲気から最初はロンドンかと思いましたが、駅で楽団が奏でる音楽や販売されているグッズからはフランスのエスプリを感じられます。鉄道公安官が実務的で頑固なことも、いかにもフランス人気質だと感じました。フランス好きな僕にとっては、作品中で何度も「パリに行きたい」と思わされましたよ。

ただ、僕はこの手の「子どもが主人公で、子ども目線で作られる」映画やドラマが苦手なのです。この主人公ヒューゴにも、感情移入はできませんでした。それよりは、パパ・ジョルジュの夢を描く部分が、僕にとっては一番のハイライトでしたね。

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