【テルマエ・ロマエ】6巻でフィナーレ

昨年は映画化で話題になったテルマエ・ロマエ。月刊誌の連載なので、なかなかコミックスが発売されないため、前の話の展開を忘れてしまうんですよね。6月25日発売の第6巻をたまたま書店でみかけたので、思わず手に取って購入しました。ひとまずこれで完結し、10月から新連載という形で続編が始まりそうな予告が巻末に記載されています。そして、来年のゴールデンウィークには映画の続編も公開されるそうですよ。

さて、6巻はテンポよい展開で、意表を突いた結末を迎えます。時空を超えた恋人が結ばれてしまうのはまだしも、ここまでやるのは禁じ手のような気もしますが… 日本の文化であるビン入りラムネやシャンプーハット、牛乳のフタ開けなどが古代ローマにもたらされていたという設定はロマンがあるし、時代考証もしっかり作り込んでいるみたいなので、とりあえず終わってしまうのは惜しいです。この作品がここまで続くとは夢にも思っていなかったのですが、作者のローマ愛の深さとオタクっぽいこだわりの賜物でしょうね。

映画続編では阿部寛はもちろん、北村一輝、宍戸開、笹野高史上戸彩らも出演する模様。ということは、原作を離れた展開なのでしょう。それも悪くはないのですが、キャスティング勝負のような日本映画らしい一面が浮き彫りになってしまうのは、ちょっと気になります。

http://thermaeromae.com/