【コンフェデ】セットプレーの守備

コンフェデレーションズカップのメキシコ戦は、あたかも今季の大分トリニータを見るような展開だった。サイドから上がったクロスにヘッドで合わせられると、守備が対処できない。確かにサイドからのクロスは得点チャンスが多いのだが、あまりにも簡単にやられてしまっている。ハビエル・エルナンデスをフリーにしてしまっては、防げるはずもない。

そして、僕が気になった点がもうひとつある。それは、失点した後の川島の表情だ。失点時こそチームを鼓舞し、切り替えてゆかなければならない。しかし、川島は明らかにモチベーションを失い「またか」という表情を見せている。PKを止めるなど貢献していることも事実ではあるが、ここまでの展開を踏まえてGKが取るべき行動は、あの表情と行動ではないはずなのだ。

ザッケローニは、またワントップの前田に代えてDFを投入した。これで、オーストラリア戦の交代が守備固めではなく、長友を前に出して点を取りにいったのだと再認識できた。しかし、一部マスコミにも言われているように、選手やサポーターに対するメッセージとしては非常にわかりにくい。このあたりは「カテナチオ」の国の出身だからだろうが、それだけサブの攻撃陣に選択肢を持っていないということでもある。ザッケローニ交代論も出ているが、まずはJFAがうまく仕切ってくれることを望む。