【大分-甲府】トリニータ力及ばず

3万人の動員を目指した首位甲府との一戦は、残念ながら2万3千人ほどの観客にとどまったが、大分のゴール裏はほぼ埋まった印象だった。相手がもっと近場のクラブだったら、もっと動員は図れたことであろう。それに、今季のJ2は日曜日開催固定という足枷をはめられてしまっており、これはJ2クラブの財政に少なからず影を落としていることをリーグは認識すべきだ。

前半はシュートまで持ち込むことがほとんどできず、フェルナンジーニョからダヴィで先制した甲府に対するビハインドを挽回するのは難しいように思われた。しかし、後半に入ってからの大分は悪くなかった。特に右サイドの松原から繰り出されるクロスは、ゴールの匂いを漂わせていたと言えよう。結果、終盤に三平のゴールで追いついたものの、前掛かりになったところをカウンターで突き放されてしまった。

大分 1-2 甲府(得点:三平/ダヴィ2)

<GK>
清水 :5  不安定な飛び出し

<DF>
松原 :6.5 精度高いクロスでチャンスメイク
阪田 :5  ダヴィに着き切れず
安川 :5  守備に不満

<MF>
三平 :6  2トップの方がやりやすそう
為田 :6  攻守の切り替えよし
宮沢 :5  アンカータイプではない
丸谷 :5.5 連携はまだ不十分
石神 :5.5 プレイスキックの精度欠く

<FW>
西  :5  2トップの一角では活きず
森島 :5.5 体張れない

<SUB>
チェ :6  流れ変えた
高松 :5.5 往年の力はなくなったか
林  :5  存在感なし

<監督>
田坂 :5.5 補強した選手を活かし切れていない

結果は残念だが、今のトリニータにできることはしてくれたのだと思う。力が及ばなかったということだろう、3ボランチではなく、最初からチェ・ジョンハンと森島の2トップで、西をトップ下に置く選択もあったとは思うが、田坂監督がサイドを使い切れない3トップを捨てる判断をしてくれたことは一歩前進だ。