【越後妻有】大地の芸術祭

3年に一度開催される「トリエンナーレ」である越後妻有・大地の芸術祭。6年前に初めて訪れ、3年前の前回は会期が終了した後の秋イベントに行ってみたものの、肩すかしを食っていました。今回は代官山に開設されていた東京オフィスで前売券をゲットしていたので、事前準備も万全です。上越新幹線で越後湯沢、ほくほく線に乗り換えて十日町に到着すると、まずは「キナーレ」の里山現代美術館へ。

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こちらはインドアの展示が中心ですが、パティオには古着をクレーンで積み上げているようなクリスチャン・ボルタンスキーの作品「No Man's Land」(画像上)が目を惹きます。重機の音も聞こえるので、マルチに五感に訴えてきますね。

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そして飯山線で越後田沢へ。前々回は松代エリアを回ったので、今回は中里エリアをターゲットにしてみました。まずは片道25分かけて、内海昭子の「たくさんの失われた窓のために」(画像中)まで歩きます。この芸術祭は里山をギャラリーに見立てて、自然とモダンアートが共存するもの。夏の空や里山の深い緑、力強い草の匂い、虫の声、そして魚沼の稲穂。道すがらの風景が、都会生活で疲れた心をほぐしてくれます。

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さらにいくつかの展示を見ながら駅まで戻り、駅プロジェクトも鑑賞。こちらでは、ジェラートや生ビールも販売していました。まだ時間があったので、信濃川のほとりにある内海昭子の「遠くと出会う場所」へ。こちらは、天空に向けた梯子のような作品です。

本当なら3日くらいかけてすべてのエリアを回ることを想定しているのでしょうが、公共交通機関と徒歩では限界があります。かといって、このエリアをレンタカーで回ってしまってはせっかくの自然を体感できないので、僕にはその気はありません。今日も炎天下を2時間以上歩いたので、脱水症状寸前で、ちょっと危険でした… それでも、頭と心は爽快な「後味」なのです。