【北九州-大分】雨のバトルオブ九州で完勝

内容が伴わないゲームで勝っても不安が募るばかりだが、大雨で最悪のコンディションのピッチながら苦手のバトル・オブ・九州で勝利を収めたとなると、非常に頼もしい。ピッチ状態が悪いとなれば期待が高まるセットプレーから三平が先制し、水たまりで相手のバックパスが止まったところに仕掛けて森島が追加点。完璧な展開だった。

大分トリニータは、これで4試合連続無失点。危なっかしかったはずの守備陣が、驚くほど安定している。これは、イ・ドンミョンをサイドに回して、土岐田、阪田、石神でDFを固定している効果もあるはず。GK清水も落ち着いてプレーしているし、今日は雨の中鬼気迫る表情でセットプレーの指示を出していたところに成長を感じる。


北九州 0-2 大分(得点:三平、森島)

<GK>
清水 :6.5 積極性がプラス方向に

<DF>
土岐田:6  パスミスあるも攻守のバランス良し
阪田 :6  無難な対応
石神 :6.5 攻撃はセットプレーに専念

<MF>
三平 :6.5 体をねじ込んでの先制ヘッド
為田 :6  無理せず的確なポジショニング
宮沢 :6  バランス取る
イ  :5.5 雨で持ち味出せず

<FW>
西  :5  ドリブラー向きのピッチではなかった
森島 :6.5 サイドに流れ過ぎも結果残す
村井 :6  さすがのポジショニング

<SUB>
作田 :6  途中交代も流れに乗る
安川 :5.5 見せ場なし
チェ :6  キープで貢献

<監督>
田坂 :6.5 苦手の本城で完璧なゲームプラン

上位が大混戦となってきたJ2だが、大分にとっての昇格条件は順位だけではない。ホームでよいゲームを見せて動員につなげないと、借金返済が進まずにプレーオフ参戦が叶わない可能性もある。その意味で、次節富山とのホームゲームで求められるのは結果だけではないのだ。