【国立新美術館】文化庁メディア芸術祭

乃木坂の国立新美術館では、アニメやマンガ、アートなどの部門ごとに「文化庁メディア芸術祭」の受賞作を入場無料で鑑賞できるので、親子連れも多くカジュアルな雰囲気の展覧会です。これからヒットしそうなキャラクターやアプリケーションなども展示されるので、マーケティングの意味からも見ておきたいと思っていました。

今年の受賞作は、比較的「安定した」印象で、ジャンルをはみ出す尖った感性というよりは既存のジャンルの中で独自性を出していたように思います。アニメ部門の「魔法少女まどか☆マギカ」は、ある意味すでにメジャー作品だし、マンガ部門の「土星マンション」やエンタメ部門の「スペースバルーンプロジェクト」も目新しさはありません。

そんな中で僕が興味を持ったのは、日本科学未来館の常設展示「アナグラのうた」。「空間情報科学で世界を良くしようとした5人の博士が生活をしていた場所」という設定で、プレイヤーの行動をセンサーなどで変換し、世界を再構成するものです。デモだけなので、全容は十分把握できませんでしたが、ちょうど今日会社の同僚が日本科学未来館を訪れ、このアトラクションを楽しんだようです。エンタメ部門の「リズムシ」やマンガ部門の「マスタード・チョコレート」は、もう少しブラッシュアップすれば売れそうな気がします。

全体的な感想としては、去年の方が面白かったのですが、目が慣れてしまったからかもしれませんね。

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