【アカデミー賞】オクタヴィアに感動

グラミー賞アカデミー賞、それぞれの授賞式を比較してみると、グラミーの方がセンスのよい演出をしているのに対し、アカデミーは老人の自己満足っぽさが否めません。ビリー・クリスタルのMCも内輪ノリだし、人種問題に触れそうなスレスレのオヤジギャグは心地よく感じません。グラミーにも登場したグウィネス・パルトロウはロバート・ダウニーJr.とかけ合っていましたが、センスは感じませんね。会場のコダック・シアターのスポンサー「コダック」のチャプター11申請ネタについても、くどすぎました。オープニングの映像くらいなら、安心して見ていられるんですけど…

結果としてオスカーは「ヒューゴ」と「アーティスト」が勝ち取った感じですが、授賞式で印象に残ったのは助演女優賞オクタヴィア・スペンサー。言葉に詰まり、奇声を発しながらなんとかこなしたスピーチには、胸が熱くなりました。彼女を称えるスタンディング・オベーションも素晴らしかった。それだけに、ビリー・クリスタルのMCは敬意を欠いている気がして、耳障りだったのです。

ケネス・ブラナー助演男優賞にノミネートされていたので、僕としては期待していたのですが、82歳のクリストファー・ブラマーに持っていかれたのなら、仕方ないですね。「マリリン 7日間の恋」は見ていないけれど、ケネス・ブラナーが監督した単館上映作品「ピーターズ・フレンズ」は結構好きな作品だったんですよ。

http://www.wowow.co.jp/extra/academy/nomination/list.html