【京都】六波羅蜜寺へ

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名前はよく聞くけれど、なかなか行く機会がない。今回訪れた六波羅蜜寺も、そんなお寺でした。宿泊していた新阪急ホテルから京阪の七条まで歩き、清水五条まで一駅。そこから徒歩7分で、住宅街の一角にあって地域の方々の生活に密着した雰囲気のある六波羅蜜寺にたどりつきます。

往時はかなりの勢力があり、敷地も広かったとのことですが、今では狭い境内に本堂と宝物館などが身を寄せ合うように建っているのみ。鎌倉時代には近隣に六波羅探題が置かれ、幕府が朝廷を監視する機関という重要な位置づけにあったエリアだということが信じられません。

今回、一番期待していたのが「空也上人立像」。教科書などでおなじみの、口から発した「南無阿弥陀仏」が6体の阿弥陀像として描かれている彫像で、口から出た針金に阿弥陀が乗っている印象的な作品です。思ったよりも空也上人の姿勢と表情に動きと意志が感じられ、迫力がありました。

そして、薬師如来坐像を囲んで立っている四天王立像も素晴らしかった。一時は京都国立博物館に2体が寄託されていたそうですが、鋭い表情の広目天増長天持国天多聞天が揃った姿は圧巻です。他にも平清盛だとされる坐像や運慶坐像もあり、いずれも保存状態もよく、見やすい展示なので十分に楽しめると思います。

http://www.rokuhara.or.jp/