【サッカー】朗報、そして訃報

なでしこJAPANの優勝で幕を閉じた女子ワールドカップ。スポーツ新聞、サッカー誌の特集を買い漁った僕は、一番楽しみにしていた「Number」の特集を今日購入した。人間的にはあまり好きではない金子達也氏が書いた文章は、サッカーに対する、そしてなでしこJAPANに対する愛情に満ち溢れていながら、冷静に極めて合理的に書かれていて感動した。そして、彼女たちは国民栄誉賞という名誉をも手に入れた。

Lリーグと呼ばれていた頃、西が丘サッカー場で観客席から「ハンド!」とアピールすると主審が首を振って応えてくれたし、一緒に観戦した上司と同僚が「澤がんばって!」と声をかければスローインの手を止めて会釈をしてくれた。そんな時代を知っている僕にとっては実に感慨深い朗報だった。

そして今日、訃報が届く。その選手は、僕が初めて「代表」の試合を観戦した国立競技場のU-17世界選手権ガーナ戦に出場していた。感情を高ぶらせやすかった彼は、レッドカードをもらうことも多かったが、そんな危なっかしさも含めて魅力的な選手だった。僕の勤務していた会社がマリノスの袖スポンサーだったシーズンに優勝を決めてくれたことも、よく覚えている。

ただ僕はマリノスサポーターでも、山雅サポーターでもないから、彼の死をネット上で悼むことがおこがましくも思う。だから安易に「合掌」とか「安らかに」とツイッターでつぶやくのではなく、彼のことをしっかりと振り返っておきたかった。松田直樹、君の熱いプレーはきっと忘れない。