【アンストッパブル】アクション<ストーリー

サブウェイ123 激突」のトニー・スコット監督とデンゼル・ワシントンの名コンビによる「アンストッパブル」。テレビCMやDVDのパッケージがアクション重視のように見えたせいで、あまり期待していなかったのですが、デンゼル・ワシントンは捨てがたいのでレンタルしてみました。

実際はアクションシーンが抑え目で、それよりは心理描写が中心です。無駄なシーンを省いたデジタルな展開も好印象だし、表情の切り取り方が絶妙です。コネで鉄道会社に入社した新米車掌を演じたクリス・バインが、デンゼル・ワシントン演じるフランク・バーンズに徐々に心を動かされていく変化をうまくとらえ、また操車場の責任者である女性コニーが運行部長との電話の切り際に見せた表情の見せ方は秀逸です。

社会派の作品としても見ることができ、鉄道会社のブルーカラーが手を抜いている様子や上層部が体面だけを気にするあたりは身につまされます。ありがちな文脈として日本では「現場はちゃんとやっているが、トップが悪い」ということにしがちですが、上だから下だからではなく、やるべきことをやっていなければ問題は起こるということなのでしょうね。

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