【SATC2】アブダビロケは消化不良

待ちに待った「セックス・アンド・ザ・シティ2」のDVDがレンタル開始になったので、早速借りてみました。冒頭から主役の4人が老けたことを感じましたが、テレビドラマとしての放送開始はもう12年前なので仕方ないところですね。人生に迷っていた感じのキャリー、ミランダ、シャーロット、サマンサが、すっかり自信を身につけた大人の女性になっていました。

いきなりスタンフォードとアンソニーのゲイカップルが結婚したり、エイダンが登場したりと、ドラマファンが喜ぶ仕掛けも忘れていません。シャーロットのベビーシッターが巨乳ノーブラという設定は、男性へのサービスでしょうか。そして最大の仕掛けは、前作のメキシコに代わりロケ地となったアブダビアブダビはUAEことアラブ首長国連邦の都市。作品の中で「ドバイはもう終わった」として、新たなアラブ世界の富の象徴として描かれます。

イスラム世界なので、おおらかなセックスを好むサマンサが問題を起こすのは必然だし、ユダヤ人と結婚したシャーロットは入国すら難しいので、エピソードには事欠きません。シャーロットの結婚後の苗字はフォールデンブラットですが、「ストーン」や「ゴールド」がつく苗字はユダヤ教徒に多いのです。だから、シャーロットは旧姓でホテルを手配したことになっています。ただ、せっかくのアブダビなのに、砂漠や海などの魅力が語られずに、ただひたすら豪勢な部分だけがクローズアップされたことには不満でした。

ドラマを見ている人には、最初から最後まで楽しめる展開ではあります。次回作は、ちょっと難しそうな気がしますが…

http://dvd.paramount.jp/satc/