【オンラインツアー】HISでウォールアート巡り

HISが毎月テーマを変えて開催している「世界〇〇の旅シリーズ」の3月はウォールアート編。ストリートアート好きの僕としては、期待とともに不安も抱きだなら参加してみました。バンクシーのようなメジャーなアーティストではなく、ストリート系界隈だけで有名なアーティストをどれだけ取り上げてくれるかということなのですが、その不安は杞憂に終わりました。

まずはメルボルンから。コロナのせいで中止してしまったけれど、僕は3年前にメルボルンを訪れる予定でした。その際に立ち寄るはずだったストリートアート集積エリア「ホージアレーン」から、ツアーが始まります。数が圧倒的に多いので、それぞれの作品は流すように過ぎて行きましたが、その量と質は素晴らしいものがありました。

続いては香港の中環に移動。ビルの窓から洗濯物が干されている下にアートが描かれているのは、いかにも中国らしい風景。そんな中に香取慎吾の作品がありました。

SMAP香取慎吾は、青山学院大学構内にも一時ストリートアートを描いていて、個展も大盛況だったマルチな人物なのです。この作品が香港にあることは知っていたものの、まさかこのツアーで見られるとは思っていなかったので、うれしいサプライズになりました。

次はロンドンですが、時差や移動が必要なことなどの関係でライブではなく動画での紹介です。英国といえばバンクシーの故郷ですが、下の画像はバスキアの作品にバンクシーが書き加えてコラボに仕立てたもの。コンテンポラリーアートファンにとっても、垂涎の作品です。バンクシーはこの他にもありましたが、僕にとってはSTIKの作品を複数見せてくれたことも、とてもありがたかったです。

4箇所目はバンコク。ここはアレックス・フェイスの本拠地なので期待していましたが、しっかり作品を見ることができました。下の画像の左隅にあるウサギのようなキャラクターが彼の作品で、このシリーズの作品は渋谷でも見ることができます。

そして右側はキャプテン翼のアート。集英社高橋陽一著作権表記もついていますが、髙橋先生の原画をタイのアーティストがペイントしたとのこと。しかも、このボールにはJリーグのロゴが施され、上の方に描かれているのはJクラブに所属しているチャナティップ(札幌→川崎)とティーラトン(元横浜M)でした。

最後はパリ。歴史ある街並みだけに、インベーダーのようなタイルアートなど貼り付ける形式のものが中心でしたが、ポンピドゥーセンター近くの壁には大作もありました。

一番左はジェフ・アエロゾルの作品で、壁の形をうまく使って肖像画を描いたもの。抜けるような青空の下に、これだけの大作が並ぶと壮観ですね。

土曜日の16:00~17:30という時間帯ということもあって、ちょっと参加者が少な目でしたが、それが残念なほど充実した内容でした。HISのこのシリーズには、今後も期待したいと思います。