【ワールドカップ】日本―スペイン

後半にスイッチを入れる得意のパターン。これがハマったのは、スペインが先制してくれたからだ。日本が前半に先制していたら、それは想定外なので日本の選手も浮足立ってしまっただろうし、スペインの本気度も違っただろう。しかし、早い時間に1点を先行したことで余裕ができたスペインが、前半はボールを持ち続けることで、それがこのゲームのペースになったように思う。

そして、堂安と三苫だ。堂安にとっては得意の角度に来たボールで、左足を振りぬくには絶好のポジション。この大会を通してみても、あれだけきれいに決まるシュートはそうそうない。これでサムライブルーを元気づけたし、スペインに焦りを生んだ。セットプレーやカウンターではない、流れの中でのあれだけ美しいゴールを食らったのは衝撃だったことだろう。そして、ゴールラインすれすれのところに飛び込んだ三苫。VARも入ったが、「ボールがラインに残っていた」というよりは「ラインを割ったことは認められない」という程度のの微妙な判定だった。

ロスタイム7分も、手慣れた雰囲気で問題なく消化し、東京オリンピック準決勝のリベンジを果たした。東京オリンピック世代が主力の日本代表にとって、これ以上の舞台はなかったはず。これで新たなステージへの挑戦権を獲得した彼らに、扉を開いてもらおう。クロアチアには、フランス大会のリベンジを果たしてくれ!