【ドラマ】キャシアン・アンドー

序盤はなかなか入り込めなかった本作だが、中盤からキャシアンの位置づけが明らかになり、収容所からの脱出を仕切る立ち位置で本領を発揮した印象だ。最終話では亡き育ての母の葬列を「利用」して反乱を企て、見事に立ち回る。戦略家だが、表に出てチームを率いるというよりは、裏で戦術を立てたり個人的にモチベーションを与えたりといった役割を演じるキャシアンの存在が、反乱軍を実質的にリードしていたということがよくわかる。

ところで、この展開で気になるのは、育ての母マーヴァは本当に死んだのかということ。葬儀が反乱の契機となることはありがちにように思うので、それを仕組んだトリックではないかという気もするのだ。マーヴァの死はそれほどじっくり描かれたわけでもないから、余計に気になる。そう考えてしまうのは、フィオナ・ショウがこのまま降板してしまってはもったいないという意識があるからなのだが…

すでにシーズン2の撮影が始まっているものの、配信は2024年との情報。かなり先になってしまうが、シーズン2ではローグ・ワンにつながる5年のタイムラグが一気に解消されるはず。誰がどう絡んでローグ・ワンにつながるのか、今から楽しみだ。マーヴァが何らかの形で絡んでくれることにも期待したい。