【楽天ジャパンオープン】Day-5

新市場のホテル「JALシティホテル東京豊洲」に宿泊していたので、ナイトの翌日のデイセッションも問題なし。今日のデイセッション第1試合ティアフォーとケツマノビッチの試合は、予想もしない展開となった。ケツマノビッチの出来が悪いわけではないのだが、とにかくティアフォーが無双状態で手がつけられない。インパクトの時間が短いショットで、手首の強さを生かして「パチっ」と叩くような打ち方から繰り出される速い展開に、ケツマノビッチが翻弄された。絶妙なドロップショットも何本もあり、サーブもよいとなれば、つけ入る隙は見当たらなかった。

続くクォン・スンウとペドロ・マルチネスの一戦は、序盤こそ静かだったが、クォン・スンウの仕掛けがハマりだすと、試合は一気に動いた。乳児の鳴き声が複数箇所から聞こえていたのだが、コートサイドの乳児の声が特に大きく、ペドロ・マルチネスはトスアップのタイミングでも集中を乱され明らかに不満を表明。それでも、しばらく連れ出されなかったので、他の観客もひやひやしながら観戦していた。好ゲームが続いただけに、このような場面は非常に残念だった。せっかくのクォン・スンウのクレバーなテニスの記憶も、少し薄れてしまった。

この後にダブルス準決勝がセンターコートに振り替えられることを期待していたのだが、残念ながらダブルスは無観客のインドアコートで進行。ナイトセッションに移ったセンターコートでは、キリオスが足の不調で棄権したという情報が流れた。寒気が流れ込んだ有明コロシアムのスタンドは寒く、飲食もこんな陽気を想定していないラインナップなので、観客はかなり苦労していた。そんな中でのキリオスの棄権は、大きな落胆を誘ったとしても仕方ないところ。車いすテニスダブルスの決勝をセンターコートに入れてサービス精神は見せたものの、大会への好感度は下がってしまったことがもったいなく残念だ。