【楽天ジャパンオープン】予選Day-1

3年ぶりの開催となった楽天ジャパンオープンの観戦で有明コロシアムへ。コロナ禍での入国プロトコルの問題や中国での大会が中止になってことが影響して、顔ぶれとしては若干寂しくなってしまったとはいえ、生でハイレベルなテニスを見る機会は貴重なのだ。特に予選は外国人選手のエントリーが少なくなってしまったが、予選の初日もなかなか面白いカードが揃った。

まずは、先日のデビスカップでイストミンを破った25歳の島袋将が、全日本を最後に引退する37歳の添田豪と対戦。添田はATPの大会としてはラストマッチとなり、今後はデビスカップのキャプテン就任が決まっている。世代交代を印象づけるマッチは、競り合いながらも島袋が勝利。パワフルな島袋に添田もパワーを振り絞って対抗したが、勢いの差は如何ともしがたかった。試合後には、両者に鍋島昭茂がオンコートインタビュー(画像は添田と鍋島さん)。「やりきった」という言葉は、表情からも嘘ではなかっただろう。

続いては、ジャリーと清水悠太の一戦。長身から速いサーブを叩きこむジャリーに対して、清水は迷いのあるプレー。序盤は思い切ったショットを打てないままに0-3とリードされた清水だったが、徐々に自分のペースをつかんでゆく。ラリーで相手のミスを誘い、時折鋭いストレートを決める。ジャリーはイライラしはじめ、流れがこない中でようやく決めたサービスポイントの際に「バモスバモス!」と絶叫していたのが印象的だった。清水がストレートセットで勝利し、笑顔満面のインタビューになった。

センターコート第3試合はイライアス・イマーと徳田廉大。序盤は二人とも冴えないテニスで、アンフォーストエラーでポイントが決まる展開。最初の2試合が緊迫していただけに、ちょっと中だるみしてしまった。イマーはサーブが決まっていればもっと楽勝で終われたはずなのだが、要所でことごとくサーブが入らず、展開を苦しくしてしまっていた。

さらに、ベテラン伊藤竜馬が野口莉央と戦ったが、勢いのある野口に歯が立たず、ファーストセットをベーグルで落としたところで、今日の観戦を終了した。工事中で練習コートを見られないのが残念だが、テニスは音や雰囲気を感じられると楽しみ方が広がる。スタジアムグルメもキッチンカーが並ぶほか、伊達公子さんが経営する恵比寿のドイツ風パン屋「Frau Krumm」も出店していて、僕としてはオススメだ。