【北欧ドラマ】ロレンスコグ失踪事件

富豪の妻が失踪し、富豪本人の疑惑も含め、複雑かつ崑崙としたストーリーが展開するノルウェー製作のドラマ「ロレンスコグ失踪事件」。事実に基づいているという説明がなかれるのだが、途中でこれは「こんな見方もあんな見方もある」という謎を視聴者に投げ掛けたまま終わるのではないかという不安を抱いたが、それが的中してしまった。

警察や報道機関など、エピソードごとに視点を変える手法は興味を引かれるものの、それは謎が解けてこそ。こんな中途半端に、そして突然に終わられては、あの構成は何だったのかと言わざるを得ない。まるで製作費が尽きたかのようにドラマが終わってしまうのは、どう癇癪したらよいのだろうか。

キャストも地味で感情移入もできないし、真実の究明に他のことを犠牲にしているということを表現したいのだとは思うが、それよりもヒトかコトかでもっと掘り下げた深みを出して欲しかった。全5話なので、まあ「これは選択を失敗したかな」で済むから、まだよかったのだが…