【Disney+】オビ=ワン・ケノービ E6

ダース・ベイダーオビ=ワン・ケノービも、スターウォーズ正史を知っていればこのスピンオフの中で死んでしまうことがないのはわかっているし、それはルークやレイアにしても同じ。だから、この中途半端な決着のつけ方は必然ではあるのだが、何となくすっきりしない思いは拭えない。戦いのシーンについても、言いたいことはある。スターウォーズの戦いは、やはりライトセーバーであって欲しい。このシリーズにおいては、それが武道のルールのようなもので、どれほどマンネリになってしまったとしても避けてはいけない部分だと思うのだ。

ボバ・フェットでは低予算感を感じなかったことに比べ、惑星で暮らす民族たちの描写が極端に少ないことに物足りなさを感じていた。スターウォーズに期待しているのは、物語それ自体よりもこの宇宙の世界観。ダイバーシティインクルージョンを体現する他民族間の交流こそに、ロマンを感じるのだ。そこを描かずに、デジタル処理を駆使した戦いを見せられても、それは少なくとも僕が求めるものではなかった。

ただ、そうは言ってもレイアの成長をうまく描き、キャラクターの魅力に一味加えた貢献は評価したい。ルークは影が薄かったが、6話の中で何を描くかという点で、しっかり集中と選択をしてくれたことが、結果的に無駄のない展開につながったのだろう。まだまだ終わらないスターウォーズの物語に、今後も期待しないわけにはいかない。