【ローランギャロス】トムリャノビッチ/土居美咲―ムラデノビッチ/ガルシア

僕はフランス贔屓だし特にガルシアを応援しているので、普段ならムラデノビッチとガルシア側に立つところだが、単複含めて日本人選手が残り少ない状況では土居に頑張って欲しかった試合。ダブルスの実力としては圧倒的な差があるように思っていたが、トムリャノビッチと土居が想定以上に食い下がる。

出来としては、お互いそれほどよくなかった。土居のミスは、多くがフォーストエラーだったが、トムリャノビッチはアンフォーストエラーだらけ。ムラデノビッチの正面にボールを返してしまっては、ポイントを奪われて当然だ。一方のムラデノビッチは盤石だったが、ガルシアはミスが多かった。要所でムラデノビッチが前衛で巧さを見せつけ、絶妙のプレースメントでドロップショットやスライスを決めたのが、試合を決めるポイントだった。

柴原瑛菜とムハンマドも接戦を落として姿を消してしまい、これで日本勢で残っているのはミックスダブルスの柴原のみ。クールホフと組んでクォーターファイナルに進出しているが、相手はエブデンとストーサーという難敵だ。容易ならざる相手ではあるが、日本のテニスファンの期待をつないでもらいたい。