【マイアミOP】大坂なおみーベリンダ・ベンチッチ

大坂が苦手にしている、同じ1997生まれのベンチッチとの準決勝。ここまで勝ち上がってきたことを「Semisssss」に絵文字を添えて、インスタで喜びを表現していた大坂なので、一戦一戦を楽しめているのだろうと感じていた。この日のなおみちゃんは、とにかくサーブが絶好調。ビッグサーブというよりは、狙いすました巧みな速いサーブでベンチッチを要所で圧倒した。

ファイナルセットでサービング・フォー・ザ・マッチを迎えながら、ダブルフォルトが続いてブレークバックを許してしまったのは、この流れから行くと致し方なかったのかもしれない。2ブレークアップのサービスゲームなので、ここは一気に押して決めたいと考えても不思議ではない。大坂同様に感情の起伏が激しいベンチッチだが、泣いてしまうのではなく、自分のプレーが思い通りにならないことを妙な仕草で表現していた。相性の良い大坂相手にうまくいかないことは、ベンチッチにとってはストレスだったはずだ。

結局、第10ゲームでは少し落ち着いたサーブでエースも決め、昨年のAO以来の決勝進出を果たす。大坂のインスタは、今回は冷静に自分の気持ちを振り返り、決勝の舞台に帰ってくることを喜んでいた。対戦相手はシフィオンテク。絶好調のイガとの対戦だからこそ、大坂に気負わずに楽しもうというモチベーションが湧いてくるかもしれない。