【ウェスタン&サザンOP】大坂なおみ―タイヒマン

初戦となったココ・ガウフもそうだったが、今日のタイヒマンも大坂に勝とうという強いモチベーションで向かってきていた。ガウフはバックハンドでの力の込め方が違っていたし、今日のタイヒマンも自身を終始盛り立てようとしていた。特にタイヒマンは、それが功を奏してきてから波に乗ったように思う。

一方の大坂は、勝負どころでネットにかけるなど、悪いときのプレーが出てしまった。ただ、感情の起伏は抑えているように見え、ラケットを叩きつけようとする仕草もあくまでポーズという印象だった。メンタルトレーニングの一環かのかもしれないが、これで勝ち進めるほどツアーは甘くない。日本のメディアは「全米連覇の期待」というような報道に終始しているが、今のなおみちゃんがそのような状況にあるとはまるで思えない。ドローに恵まれてセカンドウィークまで残ってくれれば、とりあえずは面目躍如となりそうだ。

WTAは来週のシカゴとクリーブランドの大会を挟んで、いよいよUSオープンが始まる。僕にとっては、東京オリンピックで初戦敗退してしまった青山修子と柴原瑛菜のダブルスが、どんなモチベーションで臨んでくるかに注目している。