【ドラマ】ルーク・ケイジ

マーベル映画とドラマはほぼ見尽くしてしまったので、Netflixのドラマシリーズに手を出した。デアデビルジェシカ・ジョーンズ、ルーク・ケイジ、アイアンフィスト、パニッシャーとそれらの総集編的な位置づけのディフェンダーズだ。配信順に見ているので、最初に全シーズンを見終わったのがルーク・ケイジだった。

本作はハーレムを舞台に、地方議員のマライアやジャマイカ人ギャングなどが入り乱れて繰り広げる抗争に巻き込まれる「防弾の肌」を持ったルークの物語。「ルーク」は本名がルーカスだからということに加え、チェスの駒の意味も持たせているようだ。マライアの夫であるコットンマウスのクラブ「ハーレムズ・パラダイス」でのジャズやラップなどのライブ描写にも尺を割いているので、「EMPIRE」のような一面もある。マライアを演じるアルフレ・ウッダードは「EMPIRE」にもクッキーの母役で出演しているので、通じるものを感じてしまうのかもしれない。

コットンマウスを演じるのはマハーシャラ・アリなので、主人公ルーク以上に存在感を受け取ってしまう。それだけ脇が固められているので、ルークはその特殊能力にフォーカスすればよく、制作はしやすかったことだろう。シーズン2のヴィランとして登場するブッシュマスターのクセが強すぎて、ちょっと引いてしまうほどだったが、一番悪いヤツがしっかり死に至るので、見終わったときに満足感というか安堵感を覚えた。この手のエンタメとしては、そんなエンディングは必要条件だろう。