【MUTUAマドリードOP】土居美咲―大坂なおみ

昨年のUSオープンに続いて、またしても初戦でこのふたりが対戦することとなったマドリードオープンは、大坂の最初のサービスゲームを土居がブレークする展開で始まった。土居は序盤から攻めており、この試合に賭ける思いも伝わってくるような勢いが感じられるプレーでサービスエースも3本。ストローク戦でも、サーフェスがクレーということもあって強打で攻めたが、それがかえって大坂のカウンターを食らう要因になってしまったようにも思う。

ファーストセットは土壇場で土居がイーブンに戻したものの、次の第11ゲームで大坂がすぐにブレーク。そのまま押し切った大坂がセカンドセットも危なげなく奪って、ストレートでの勝利を決めた。ただ、ファーストサービスが46%では、苦手のクレーコートでこの先厳しい戦いになりそうだ。ストロークでは深いプレースメントから思い切りよくアングルショットを決める場面もあり、組み立てがうまくできている印象だった。

次戦でムチョバに勝てば、3回戦ではマイアミで敗れたサカーリが待っている。雪辱を果たすにはうってつけの機会なので、まずはこの難敵を倒すことで勢いに乗ってもらいたいところ。そして今夜はダブルスも青山修子/柴原瑛菜組に加え、日比野菜緒と二宮真琴もそれぞれのパートナーと登場する。