【Alexandros】Where's My Yoyogi?

WOWOWで中継した[Alexandros]のライブ「Where's My Yoyogi?"を録画でチェック。本来は代々木第一体育館で開催されるはずだったが、幕張メッセに変更された。幕張メッセには珍しく着席形式のフォーマットながら、オーディエンスが実質的には立ち上がっていた。並べられた椅子は座るためというよりは、一人分のスペースを区切る目印として機能していた。そう考えると、コンサートホールの座席も似たような意味合いでしかないのかもしれない。

セットリストは、いかにもドロスらしいライブの定番に沿ったもの。Cityもキクスピもあり、Starrrrやワタリドリで盛り上げ、Dracula Laで掛け合う。そんな中でも、今回はサトヤスこと庄村聡泰勇退ライブでもあった。アンコールの終盤に客席後方から悠然と登場したサトヤスがドラムセットに座り、メンバーの配慮からか「叩きまくる」曲ではなかったものの、魂のこもったドラミングを聴かせてくれた。曲が終わって頭を下げるサトヤスの表情には、こちらまで熱くなるものが感じられた。ラストは新曲の「閃光」だったが、これはいかにも川上のメロディで好きになれそうだ。

川上は幕張メッセのフェスで、オーディエンスに向かって「幕張!」と呼びかけるが、個人的には違和感がある。大阪城ホールでの「大阪」や横浜アリーナの「横浜」とは違って、オーディエンスが「幕張」というアイデンティティを感じないように思うからだ。僕のように感じている人は少なくないだろうが、「幕張(に来てくれた皆さん)」と解釈すれば理解できなくもない。ただ、ライブの場ではそう思えないというだけの話だ。これは浦安の「東京ディズニーランド」や房総の「東京ドイツ村」のようなものかもしれない。