【スーパーボウル】KC-TB

カンザスシティ・チーフスタンパベイ・バッカニアーズの対戦となった今年のスーパーボウルは、ディフェンス重視の静かな立ち上がりとなった。去年はクリエイティブなプレーをふんだんに見せつけていたマホームズは、パスのスピードが遅い印象でなかなか決定機を作れない。一方のバッカニアーズは、トム・ブレイディの広い視野と正確なプレーでチャンスを作る。

ブレイディ以上に貢献したのは、バッカニアーズのTEグロンカウスキーだった。サッカーでもダイヤゴナル、つまり斜めの走り込みは効果的だが、この日の彼は横、あるいは斜めの動きで相手ディフェンスを翻弄した。完全にフリーの状態を作り出し、ブレイディからのパスをきっちり受け取ってTDにつなげていた。

気になったのは、ハーフタイムショーのThe Weekend。パフォーマンスの完成度は高く、エンターテイメントとしては上出来だったが、試合の合間のスタジアムであれだけの人数で革靴を踏み鳴らすのは、スポーツのイベントとしてはいかがなものかという思いがよぎった。あくまで主役はプレイヤーだということは、忘れないでほしいものだ。