【T-SQUARE】安藤正容が引退

Twitterで流れてきた「安藤正容がT-SQUAREの活動から引退」というニュースに驚いた。音楽活動すべてではなく、あくまでもT-SQUAREからの引退のようだが、そもそもこのバンドは「安藤正容プロジェクト」といってもよいもので、2枚看板の伊東たけしが抜けても理解できたが、安藤の離脱は僕には考えられなかった。元ジャニーズの長谷部徹や「笑っていいとも!」でエレクトーンを弾いていた和泉宏隆のような華やかなメンバーもいたが、元をたどれば仙波清彦のようなマニアックなメンバーあってのバンドだったが、奏でる音楽は間違いなく安藤テイストであり続けた。

安藤のソロアルバムも持っていたが、彼の音楽はポップで軽快。凝ったアレンジやテクニックを見せつけるようなプレイもなく、ただメロディとリズム感の美しさを味わわせてくれる。今後も楽曲を提供するのかもしれないが、やはり別物になってしまうことだろう。そうなったときにT-SQUARE(もちろん、The SQUAREも含めて)としての連続性を保つのは難しそうだ。聴く側からしても、安藤テイストを期待できないし、それこそ期待外れの要因になってしまう。

バンドとはそういうものだし、特に長く続いていればメンバー交代や路線変更もあり得る。実際のところ、僕も最近はあまり彼らの音楽を聴いていなかった。だから、昔の音を望むのは正しくないのだろう。まずは、新生SQUAREがどんな音を聴かせてくれるのか、期待半分、不安半分で待つことにしよう。